【生産者訪問】石川県内灘町|ふくださんの加賀蓮根

むすぶ取り組み

店舗外観 オリーブ 鳥
【生産者訪問】石川県内灘町|ふくださんの加賀蓮根

2025.08.04

【生産者訪問】石川県内灘町|ふくださんの加賀蓮根

生産者:福田敏章さん 訪問先:蓮問屋ふくだ 場所:石川県内灘町

手間ひま惜しまないこだわり蓮根

石川県河北郡内灘町で「加賀れんこん」を育てる、ふくださん親子のもとを訪ねました。

加賀れんこん

伺ったのは、収穫シーズンも終盤に差しかかった3月末。畑では最後の出荷作業が行われる一方、次のシーズンに向けて「種れんこん」の収穫も始まっていました。

「れんこん畑」と聞いて、蓮の葉が一面に広がる風景を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実際は“沼地”のような場所。

加賀れんこん

膝をついて腰をかがめ、手探りでれんこんを掘り出していきます。れんこんがどこにどう育っているかは、手や体に触れた感覚で探し当てるしかないそう。蓮根に傷をつけないように1本ずつ丁寧に収穫する姿から、れんこんづくりの奥深さと繊細さを感じました。

「おいしい時に収穫し、掘りたてを届けたい」という想いで、天候に関係なく続く作業。その目の前の光景からは、言葉以上に熱意が伝わってきました。(そして、想像以上に体力勝負な作業でもあります…!)

加賀れんこんの魅力とは?

加賀れんこんの特徴は、なんといってもその強い粘りとほんのりとした甘み。石川県特有の気候・水・ミネラル豊富な土壌が、この味わいを生み出しているそうです。ふくださんの畑では「特別栽培」に取り組み、自家製のたい肥で土づくりからこだわっています。収穫後すぐに泥を落とし、鮮度を保ったまま丁寧に仕分けされて出荷されていく様子にも、れんこんへの深い愛情が感じられました。

加賀れんこん

想いをつなぐ次世代とグローバルな仲間たち

畑では、25歳の息子さんが父の背中を見ながら、れんこんづくりに真摯に取り組む姿が印象的でした。「自然と向き合いながら、れんこんの持つ力を最大限に引き出したい」・・・そんなふくださんの想いを、しっかりと引き継いでいるのが伝わってきます。さらに驚いたのは、ふくださんの畑にはカンボジアから来た方々も加わっているということ。SNSを通じたご縁をきっかけに、共に収穫や種付けに取り組む姿はとても和やかで、言葉の壁を越えた温かい和が広がっていました。

グローバルな取り組みが進む現場を目の当たりにしながら、次のシーズンのれんこんがますます楽しみになりました。(まだ食べたことがない方はぜひ♪思わず「これは!旨っ!」ってなりますよ!)

加賀れんこん